セキュリティー

メールによるウイルス感染や情報流出を防ぐ

パソコンがコンピュータウイルスに感染する経路として、先に説明した OS(基本ソフト)の欠陥を狙ったウイルスによるもののほかに、メールを経由したウイルス感染も依然として多いです。

ウイルス付きのメールは、HTML メールで送付されてくることがほとんどです。HTML メールは、画像を貼り付けたり、文字に色をつけたりできる大変便利なものです。お客さまのなかでもすでに利用されていたり、メールを開いたら写真や文字がきれいに配置されるメールを受け取られたことがあるかとおもいます。

メールソフトには、HTML メールをきれいな配置で表示する仕組みが搭載されていて、Outlook Express(アウトルックエクスプレス)の場合、初期設定でこの機能が有効になっています。

しかし、この HTML メールは悪意ある仕掛けも埋め込むことができるので危険なことがあります。その仕掛けには、メールの受信者がメールを読んだかどうか判断できるものや、メールを開くと自動的に不正なソフトをパソコンに組み込むものなどがあります。

メールソフトが自動で HTML メールを開いてしまうと、迷惑メールやウイルスメールまで開いてしまうことになり、パソコンに被害が生じるおそれがあります。

ウイルスメールに関してはウイルス対策ソフトで防ぐことができますが、迷惑メールに関しては、ウイルス対策ソフトで防ぐのは困難ですので、メールを自動で開かないように設定変更されることをおすすめします。その方法については、下記のホームページをご覧ください。

■ Outlook Expressでメールを自動的にプレビューさせない(トレンドマイクロ)
http://www.trendmicro.com/jp/security/general/winsec/ie-oe/winsec9.htm

自動でメールを開く機能を無効にすると、受信したHTML メールを他のメールと同じように読むことはできませんが、お客さまの判断で HTML メールを開くことができます。

件名が不審な英語だったり、記憶にないメールアドレスから送られてきている場合は開かずに削除し、安全だと判断したものを開くようにします。

■関連ホームページ
・初めての手順書 第3回「プレビュー」をオフにする
http://allabout.co.jp/computer/netsecurity/closeup/CU20021206A/index.htm